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きゅうりも快適!扇風機が活躍しています

どうも、ゆたか農園管理人のみっくんです!

 

5月に入りましたね。

毎日が早い、、早すぎる。。。

 

毎年6月まで生産しているゆたか農園のきゅうり。

生産終了がみえてきました。

 

苗を植えてから7か月がたちましたが、

今回はきゅうりの成長を支えてきたハウスの設備をご紹介しようと思います✨

 

その設備は、きゅうりが快適に育つことができる環境をつくるのにとっても大事なもので、ハウスの中の空気をコントロールしてくれる設備です。

 

温度や湿度をきゅうりにとって良い状態に保ってくれています♪

 

今回紹介するのは2つ!

 

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・扇風機(サーキュレーター)

・ハウスの外幕

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どんな設備なのか。

どんな役目をしているのか。

 

紹介していきます!

ぜひ最後まで読んでください♪

 

 

ハウスの環境を管理する2つの設備

きゅうりたちの様子と扇風機

 

苗を植えてから丸7か月間育ちつづけているきゅうりたち。

弱ってしまったり枯れてしまうきゅうりたちが目立ち始めました。

 

力なく垂れてしまっている子はこんな感じです。

 

枯れてしまったきゅうりたちは、そのつど撤去しています。

 

そんなこんなでこのきゅうりたち。

2020年の秋から2021年の初夏まで育てつづけるわけですが、

寒い季節と暑い季節をまたぎます。

 

その栽培期間のあいだ、

きゅうりたちが快適に育つことができる環境をつくるのに大きな役目を果たしてくれているのが、

 

扇風機です!

サーキュレーターって言った方がイメージがつくかもしれませんね笑

 

この扇風機のことを、循環扇(じゅんかんせん)といいます。

 

ゆたか農園のハウスは、小さなハウスが5棟つながって大きな1つのハウスになっています。

 

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ハウスがつながっていることについては

こちらの動画をご覧ください!

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その小さなハウスに2機ずつ設置しているので、

このハウスには合計10機の循環扇を設置しています。

 

その取りつけ方がよく考えられていて、見ているととてもおもしろいんですよ!

空気がきちんと循環するように、小さなハウスごとに循環扇の向きを変えてあるんです。

 

 

循環扇の取りつけ方

 

 

今僕が立っているのは、

きゅうりが育っている列の端っこです。

1列の長さは50mほど。

そのちょうど中央くらいに1機、反対側の端に1機取りつけてあります。

 

それらが小さなハウスごとにあるんですが、

僕が「おもしろい!よく考えてあるなぁ」

と思ったのが、扇風機の向き!

 

例えば、この棟の端には取りつけてありますね。

でも隣の棟は取りつけていません。

 

そうなんです!

こっちの端、あっちの端と交互に取りつけてあるんです!

 

しかも、向きも互い違いです。

 

これは向こうを向いていますが、

こっちの方はこちらを向いています。

 

これで、ハウスのなか全体にまんべんなく空気が回ります♪

 

ここで疑問に思いませんか?

扇風機の間隔は約20m。「空気、届くのかな?」って。。

 

 

それがちゃ~~~んと届きます!!

 

ビジュアルでは見せることはできませんが、

そばに立っていると、きちんと気持ちのいい風がおりてきます✨

 

性能もすばらしいです♪

 

そんな循環扇ですが、その役目は何でしょうか?

 

もちろん、空気を循環させることなんですが、

もう少し詳しくお話ししますね。

 

 

扇風機のやくめ

 

 

扇風機のやくめは、もちろん空気を循環させること。

 

ではなぜ、空気を循環させるのでしょうか。

 

ゆたか農園でのきゅうりの栽培時期は、

秋の終わりから翌年の夏の初めまでです。

 

きゅうりたちは、寒い時期と暑い時期をすごすわけです。

 

きゅうりは本来、夏が旬の野菜です。

なので寒さにはめっぽう弱い。。

 

冬場に成長を見ているとわかりますが、育つ速度が遅くなります。

 

そこで、冬場は大型の暖房機をまわしてあたたかい環境をつくっています。

 

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暖房機については

こちらの動画を見てみてください♪

きゅうりのエアコン見せます!大きな専用暖房機

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話を戻すと、

あたたかい空気は上の方にこもります。

 

そのあたたかい空気を下の方にも循環させるのが、

循環線の大きなの役目です!

 

なので、冬場は頻繁につけています。

 

それが季節が変わって、

暑い日がふえる4月5月になると、注意が必要になってきます。

 

きゅうりたちが乾燥してしまうんです。

 

この時期になると、

水をたっっっっっぷりあげて扇風機を回す、

という工夫をしています。

 

雨の日や曇りの日は、

扇風機を回しても比較的問題ありません。

 

では、もう一つの設備「ハウスの外幕」についてお話しますね♪

 

 

巻きあげ式の網戸

 

「ハウスの外幕」というのは、ハウス自体のビニールそのもののことです。

 

このビニールの内側が網戸になっていて、

これを巻きあげると中の空気を動かすことができるわけです。

 

おうちの窓を開けて換気をするのと同じです✨

 

で、このハウスの長さは55mです。

どうやって巻きあげていると思いますか?

 

これがまたよく作られているんですよ!

ちょっとやってみますね。

 

一番端にレバーがあって、

これをくるくると回すと巻きあがるんです!

 

反対側の端まで1本の棒が伸びていて、55mのビニールが一気に開く。

よく考えてありますよねー✨

 

ちなみにこの仕組みは、ハウスの東西南北すべての面についています。

 

その日の天気・気温・湿度・風の強さなどによって毎日、

 

・開ける、開けない

・広く、狭く

・東西南北どこを開けるか

 

を変えています。

 

では、このビニール幕の役目はなんなのか、お話しします。

 

 

外幕のやくめ

 

 

外幕のやくめは、「ハウスの中の空気を逃がしてあげる」ことです。

 

とはいえ、夏が旬のきゅうりは寒さが苦手。

寒い冬の時期は閉めきって、暖房機であたためた空気を逃がさないようにしています。

 

開け閉めをするのは、4月ごろからのあたたかい日がふえてくる時期から!

5月になると25℃を超える夏日の日も出てくるので、大切な作業になってきます。

 

暑いくなると、きゅうりたちは積極的に呼吸をします。

僕たち人間と同じで、呼吸をすると同時に水分も出ていきます。

 

いわゆる「蒸散」をするんです。

 

ビニールを開けずに空気を抜かずにいると、

せっかくすくすく育っているおいしいきゅうりたちが弱る原因になります。

 

水分が足りないと乾燥する原因にもなります。

 

なので、5月のような暑い日には、

がばーーーっと思いっきり開けて換気をします。

 

やっぱりきゅうりも生き物!

知れば知るだけ気を付けてあげることがたっくさんあることに気づきますね✨

 

 

まとめ

 

 

今回は、ハウスの中の空気をコントロールする設備についてご紹介しました。

 

・空気をまんべんなく循環させる「循環扇」

・ハウス内の空気を逃がすための「ビニールを巻きあげる」仕組み

 

寒い時期、暑い時期の天気・気温・湿度・風の強さなどを見極めながら、

これらの設備を毎日管理してきゅうりたちがおいしく育つ環境をたもっています。

 

そういう見えない努力があって、

おいしいきゅうりを当たり前に食べることができている。

 

そんな裏話として知ってもらえると嬉しいです^^/

 

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今回の内容は動画でも見れます♪

こちらからぜひ見てください✨

きゅうりハウス栽培に欠かせない扇風機